皆さん、こんにちは。最近、過去記事『ハローモビリティを利用してみた!』でご紹介しましたハローモビリティのシェアリングサービスで、めっきりギフトステーションを見かけなくなったなぁと思っております。同じように感じている方も多いのではないでしょうか?これだったら、普通に大手カーシェアチェーンなどで借りた方がお得なのでは?なんて思っていませんか?私は感じています。そこで、改めて「ハローモビリティ」とカーシェア大手の「トヨタシェア」を比較してみましたので、皆さまもご参考にして下さい。
カーシェア『トヨタシェア』について紹介した記事は↓となります。ご参考にして下さい。
https://kaitablog.com/2023/04/16/newlife-start/
本記事では、ハローモビリティとTOYOTA SHAREの料金比較、目的別使い分け、注意したい点、そしてビッグニュース!『さいたま市のモビリティサービスの充実に向けた動向』についてご紹介しております。
ハローモビリティについておさらい(小型4輪EV車のシェア)
ハローモビリティは「バイク」や「小型4輪EV車両」のシェアリングサービスで、事前に専用アプリ(無料)をダウンロードし、アプリのマップ上に表示される出発・返却ステーションでご自身の都合の良い「出発ステーション」と「返却ステーション」を選択し、車両を借りるサービスです。出発ステーションと返却ステーションは必ずしも同じステーションという訳ではなく、ワンウェイ利用の乗り捨て可能なサービスになっています。車両の予約は、利用開始の60分前から可能で、予約、即乗り込みも可能。60分過ぎた場合には自動的にキャンセルとなりますが、キャンセル費用については特にペナルティなどはありません。車の鍵は利用者のスマートホンが鍵代わりとなり、車の施錠についてはスマホと車でBluetooth接続で行います。
勿論、大前提としてアプリダウンロード後の入会時には、運転免許証・クレジットカードの登録・審査が必要となり、支払いはクレジットカードでの引き落としになります。
(利用例;駅までのバスに乗り遅れた!アプリをチェック、出発 and 返却ステーションに空きがある。アプリで予約・即乗り込み→駅まで小型EV車でGO!)
サービス展開されているエリアはまだまだ限定的で、東京・埼玉・神奈川県の一部エリアと岐阜県多治見市です。さいたま市と多治見市では実証実験が行われており、利用者獲得のために、初回1時間無料お試しクーポンや特定のステーション利用で次回無料乗車クーポンなどが発行されるなどのサービス展開をされていました。利用可能な車両はトヨタの「C+pod」と㈱FOMMの「FOMM ONE」の2車種です。
プラン | 料金(2023年2月時点) |
お手軽パック | 15分/220円(税込) |
3時間パック | 2,400円(税込) |
6時間パック | 4,400円(税込) |
12時間パック | 6,600円(税込) |
安心補償プラン | 330円(税込) |
利用中の万が一の事故については、利用料金に補償が含まれており、下記内容が補償されております。
対人補償 | 無制限 |
対物補償 | 無制限(対物免責額0円) |
車両補償 | 1事故につき。時価額 |
搭乗者傷害補償 | 1名につき500万円 |
NOC(ノンオペレーションチャージ)の一部が免除になる「安心補償プラン」も設定あり。
過去記事『ハローモビリティを利用してみた!』でご紹介しておりますので、こちらもご参考に。
TOYOTA SHAREについて
TOYOTA SHAREとは、トヨタの新しいカーシェアサービスの事です。上記のハローモビリティ同様にスマートホンに専用アプリをダウンロードし、入会のために「運転免許証」と「クレジットカード情報」を登録、そして審査を受けます。審査が通れば、晴れて入会完了です。その後、専用アプリから利用予約をします。こちらもハローモビリティ同様にアプリ上にマップが表示されるので、ご自身の都合の良い「出発ステーション」を選択し、借りたい車を選びます。基本的にワンウェイ利用は不可で、出発ステーションに返却が必要です。(※一部エリアのみ実験的にワンウェイ利用可)支払いについてはクレジットカードでの引き落としになります
車両予約については、最長3か月先の予約が可能で、最短では1分前までの予約が可能になっています(※いずれも車種により異なる)。予約時間、返却時間はオープン時間に縛られない24時間いつでも可可能となっています。レンタカーサービスではなかなかいき届かなかった24時間サービス、これは嬉しいですよね。
利用料金について(※例;ZE1クラス C+pod)
車種クラス | 料金(2023年2月時点) |
ショートプラン 15分毎(~6時間以下) | 220円(距離料金含む) |
パック料金(6時間まで) | 5,610円(+距離料金) |
パック料金(12時間まで) | 5,940円(+距離料金) |
パック料金(24時間まで) | 7,810円(+距離料金) |
以降24時間毎 | 6,600円 |
1時間ごと | 1,210円 |
別途 +距離料金 | 16円/km |
少し複雑なため、各パターンの例を挙げますので、参考にして下さい。
例1;ショートプラン予約で3時間利用の場合
・ショートプラン料金
220円/15分×3時間=支払い額 2,640円(距離料金なし)
例2;6時間パック料金予約で3時間(100㎞)利用の場合
・6時間パック料金
5,610円+(16円×100㎞距離料金)=7,210円
例3;ショートプラン予約で6時間(100km)利用の場合
・ショートプラン料金
220円/15分×6時間=支払い額 5,280円
例4;6時間パック料金予約で6時間15分(100㎞)利用の場合
・12時間パック料金
5,940円+(16円×100㎞距離料金)=支払い額7,210円
※6時間パックだから5,610円+超過1,210円+(16円×100㎞距離料金)=8,420円なのでは?と思われますが、トヨタシェアでは自動的にパック料金・超過料金を最も安い組み合わせで計算してくれるようです。親切ですね!
例5;24時間パック料金で30時間(100㎞)利用の場合
・24時間パック
7,810円+超過6,600円/24時間+(16円×100㎞距離料金)=支払い額16,010円
※こちらの場合でも、7,810円+超過1,210円×6時間+(16円×100㎞距離料金)=16,670円ではなく、安い組み合わせの24時間超過を適用され、若干安くなります。
ここで気を付けたい事!予約をする際に、ショートプランが用意されている車両とされていない車両、いわゆるパック予約のみの車両やステーションがあります。6時間以内の短い時間なのにパック料金予約は勿体無いので、予約時はプランを間違えないようご注意下さいね。6時間以内の返却で借りようと考えている方は、ショートプランが圧倒的にお得です!
(※詳細はTOYOTA SHARE ホームページを参照ください)
https://mobility.toyota.jp/r-toyotashare/price/?padid=menu_price
時間延長について
交通渋滞や予定変更等で予約時の返却時間に間に合わないって場合、必ず延長申請が必要となります。無断で返却予定時間を超える利用の場合には、超過料金として通常の2倍の料金が掛かるようです。しかし、次のお客さんの予約が入っている場合には延長出来ませんので、注意して下さいね。予約時間は渋滞などを考慮した余裕を持った計画を立てましょう!
利用開始時間に間に合わない場合
寝坊や準備に時間が掛かり、予約時間に出発(利用開始)が出来ない場合、時間が過ぎても自動キャンセルはされずに、料金が発生し利用終了予定時間になった時点で自動キャンセルとなります。費用については、そのまま利用予定時間分の費用がキャンセル料として請求されます。
このシステムはありがたいシステム変更で、過去のトヨタの「チョクノリ!」では、利用開始時刻から60分間利用開始されなければ、自動キャンセルとなっていました。私自身過去に「チョクノリ」で予約した際に利用開始時刻に1時間遅れた事がありまして、明け方の早朝出発で3日間借りる予約だったのですが、出発時間が少し遅れても到着時間に余裕を見ていたので、問題ないだろうと考えステーションに行くとアプリの予約開始画面が開かないんですよね。利用ガイドを調べると、利用開始時間から60分を過ぎた場合には、自動的にキャンセルとなり、キャンセル料が発生しますとの事。それで、きっちりキャンセル料6,600円請求され、おまけにシステム上1時間先からしか予約が出来ないため、なきなき1時間後(厳密には1時間半後)の再予約時間まで時間を調整しなければなりませんでした。その苦い経験があるため、今回のシステム変更は個人的にはたいへん有難いシステム変更なんです。
TOYOTA SHAREは車両に空きがあれば、予約時間の1分前まで変更可能なため、遅れそうな場合には、利用開始時間前にアプリから予約時間の変更をする事をオススメします。
保険内容について
利用中の万が一の事故などの保険及び補償については、6時間以下の場合には基本料金に下記一覧表の内容が含まれています。6時間超の利用プランの場合には、1,100円/24時間の申込が必要です。補償内容は下記となります。
対人補償 | 1名につき無制限(自賠責保険の補償額含む) |
対物補償 | 1事故につき無制限(免責額0万円) |
車両補償 | 1事故につき車両時価額(免責額0万円) |
人身傷害補償 | 1名につき3000万円まで |
TOYOTA SHAREでも、ハローモビリティ同様にNOC(ノンオペレーションチャージ)の一部が免除になる「安心Wプラン」の設定があります。
ハローモビリティとTOYOTA SHAREの利用比較
さて、概要説明が長くなってしまいましたが、いよいよ本題の比較をしていきたいと思います。
料金比較
ここでは利便性は抜きにして、両社が展開している価格表を見比べるとハローモビリティのお手軽プランとTOYOTA SHAREのショートプランは同価格帯である事が分かります。しかし、利用時間が3時間を超える場合にはハローモビリティの3時間パックの方が価格的に240円安くなっています。これは、ハローモビリティが3時間パックというお得な利用プランを設定しているためです。そして、利用時間が6時間や12時間の場合にも、ハローモビリティの方が安くなります。おまけに、ハローモビリティの場合には、ガソリン代や距離料金などの追加料金が発生しないため、圧倒的に安い事が分かりますね。
ハローモビリティのお手軽パックを利用してきた中での経験ですが、利用開始後にアプリ画面に「○○分以内に返却ステーションに返却して下さい」といった表示が出ます。この表示を見るとお手軽パックの場合は利用時間が60分限定かと思ってしまいますが、問い合わせ窓口に電話で確認したところ60分を超えての使用はできるそうです。
これは返却ステーションの予約時に、アプリ側で自動的に60分利用で登録になるため、表示されるようです。そのため、60分を超える場合には再度返却ステーションの予約が必要ですが、利用は継続出来ます。なので、表示時間を気にして『返却まであと数分しかないよぉ~!』なんて焦らなくても大丈夫ですよ。
利便性の比較
利便性の比較について、ハローモビリティのサービスは特定地域のみでのサービス展開のため、基本的には遠出が出来ません。そして、積雪がある場合には事前にシェアサービスを停止する場合があります。また、高速道路の利用については、C+podの場合最高速度が60㎞/時のため、高速道路利用は出来ません。FOMM ONEについては最高速度80㎞/時のため利用できます。しかし、登坂などでは減速してパワー不足を感じるため、経験上個人的にはあまりオススメ出来ません。どちらかと言うと市内の買い物や送迎利用むけです。一方、TOYOTA SHAREは全国展開されており、旅行先でも気軽にサービスを受ける事が出来ます。また、利用できる車種、台数もひじょうに多く、ETC機器やカーナビの標準化、冬用タイヤの設定、貸出期間の長短設定など、サービス内容も豊富なため、利便性で言うと圧倒的にTOYOTA SHAREの方が利便性が高いと言えます。
しかし、ハローモビリティが展開している特定エリアに絞って比較した場合には、ハローモビリティは、返却ステーションの空きがあればワンウェイ利用(乗り捨て利用)が可能であるのに対して、TOYOTA SHAREでは現状ほとんどのステーションでワンウェイ利用が導入されておりません。このワンウェイ利用と言うのが、シェアサービスを利用するユーザーにとってひじょうにメリットの高いサービスと言えます。例えば買い物の移動にシェアサービスを利用した場合、買い物先での駐車時間は車両を使っていないため、可能ならば加算されたくないものです。もし、そこに車両ステーションがあれば、一度返却出来るため、加算されず無駄な出費が発生しません。復路の際は、帰る時間に合わせて再度予約をすれば良いだけです(もちろん車両に空きが無くなる可能性もありますが)。
特定エリア、且つ限定された台数ではありますが、ワンウェイ利用(乗り捨て利用)が出来るハローモビリティも利便性が高いと言えます。
快適性について
私の経験上、TOYOTA SHAREのシェアステーションは下記のようにトヨタレンタカーの店舗の一角にある事が多いです。ですので、車は掃除がしっかり行き届いており、車内がすごく綺麗です。嫌な臭いなどもありません。先日、トヨタレンタカーのスタッフの方に話を聞いたところ、予約の間隔が詰まっていなければしっかりと清掃されているそうです。特にコロナ禍になってからは、より意識的に清掃が行われているそうですよ。それに加え、荷室には下記のアイテムが設置されています。ウェットティッシュとリセッシュは外出先で重宝するので、嬉しいアイテムです。返却後も、ステーション内にごみ箱が設置されているため、ドライブ中に出たゴミなども分別して処分出来ます。
一方、ハローモビリティの車両は小型EV車のため、車内はそれほど広くはありません。また、シェアステーションに関しても、一般の駐車場やショッピングセンターの駐車場の一角にあることが多いため、頻繁に清掃する事は難しいのではないでしょうか。
それを踏まえると快適性の軍配はTOYOTA SHAREではないでしょうか。
車種・台数比較
車両の車種や台数については、圧倒的にTOYOTA SHAREの方が多いですね。ハローモビリティで選択できる車種はトヨタ社のC+pod、FOMM社の「FOMM ONE」の2車種に対して、TOYOTA SHAREでは、C+pod、ヴィッツ、ヤリス、アクア、プリウス、等々、店舗によりけりではありますが、車種は多種多様にあるため、用途に合わせて使い分ける事が出来ます。
ペットの同乗について
ペットの同乗については、残念ながらTOYOTA SHARE、ハローモビリティともに不可となっています。ペット同乗の方は、引き続きマイカーもしくはレンタカーの限定車種を利用する事になります。
ハローモビリティ、TOYOTA SHAREのおすすめの使い方、使い分け
時間単価と燃料代等の追加費用を踏まえるとハローモビリティはコストパフォーマンスが高いと言えます。また、ワンウェイ利用も可能なため、出先で一旦車を返却する事が出来れば、公共のバスよりもコストを安く抑える事が出来る場合もあります。
オススメの使い方
・往復6時間以内のお出かけ、近所の買い物、天候が悪い日の移動手段、公共交通機関に乗れなかった時の足代わりには『ハローモビリティ』がおすすめ。
・『ハローモビリティ』利用の場合には、お出かけ先で一旦返却し、復路の際に再度予約をする事で加 算料金を抑える事が出来る。
・ギフトステーションや1時間無料体験などのイベント情報にアンテナを張る。
・往復6時間を超える遠方へのお出かけや、旅行には『TOYOTA SHARE』がおすすめ。
・雪道を走る場合には『TOYOTA SHARE』がおすすめ。
朗報!!
実証実験中のさいたま市では、2023年度に政令指定都市20周年を迎えるあたり、記念事業を現在計画中。その計画が『スマートシティに向けたモビリティサービスの充実』です!先日電話で担当部署へ問い合わせたところ、現在こちらの事業計画のための予算要求を行い、議会で審議中との事です!無事通過するとイイですよね!
予算要求中の内容を調べると、「シェア型マルチモビリティで各区のスポットを巡る10区の魅力向上・地域活性化事業やサブスクリプションサービスの実証を実施します」となっています。昨年は市民の日に1時間無料体験のクーポンが配布されましたが、今回はどんなイベントになるのか今からワクワクします。
まとめ
2社を利用し、比較して分かった事は、
・コストでは、近隣エリア内で12時間以内の利用条件であれば、ハローモビリティの方がコストを抑える事が出来る。
・利便性では、カーナビの標準化や冬用タイヤの設置、そして全国展開による店舗数の多さを踏まえるとTOYOTA SHAREが利便性が高いと言えるが、特定エリアで比較するとワンウェイ利用(乗り捨て利用)が可能なハローモビリティではお得な使い方が出来る。
・清潔感は、清掃頻度と車載設置アイテムを踏まえるとTOYOTA SHAREの方が清潔感が高いと感じた。ハローモビリティの今後に期待したい。
・車種の選択肢はTOYOTA SHAREの方が圧倒的に多い。用途に合わせた使い分けが出来る。
・ユーザーからの切なる願いは、両社ともにワンウェイ利用(乗り捨て利用)可能サービスの事業展開とステーション数、またシェア車両の台数増加による利便性の向上を期待しています。また、ペット同乗可能なシェア車両が出てくることを切に期待しています。
以上、最後までお読み頂き有難うございました。HELLO MOBILITYの運転の仕方や利用料金、注意点などについては『HELLO MOBILITY』を利用してみた!でご紹介しておりますので、是非、そちらもご参考にして下さい。
皆さまのお出かけに役立てて頂けると嬉しいです。では、また✋
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